◆自宅を持ち家にするか賃貸にするか、
いつの時代も議論があります。
地方都市や田舎で一生を過ごす人は、
おそらくですが、例外なく持ち家派でしょう。
親の家がある場合もあれば、新興住宅地に
戸建てを比較的に安く購入できるからです。
融資も地方銀行や信金信組が十分に面倒をみて
くれると思います。
一方、大都会ではマンションもここ数年
高値が継続しています。
特に都内は顕著ですが、大阪や名古屋でも
この傾向が拡大しています。
私も、品川~大崎などの駅から遠くない地域で
仕事に使うマンションを探してきましたが、
70m2~~80m2の3LDKでは、
軽く1億円になるため、現在は賃貸中です。
しかし・・・不動産投資家としては、実は
毎月支払う高額な家賃に我慢がなりません。
◆賃貸派の方で、事業を営んでいる方は、
東京都内の高い賃貸マンションにおいても、
事業からの利益や事業での経費処理が
出来るでしょうから、「何のことはない」
かもしれませんが、、、
不動産投資家にとっては資産を保有するという
観点からは、大きな問題が生じて来ます。
何故なら・・・不動産投資家目線では、
事業用の物件や住宅は、
【実質的にはタダ同然で取得できる】
という重要な概念を把握しているからです。
(1)この原理は、減価償却という税法上の
仕組みをベースにしています。
(2)さらに良い立地のマンションでは
物件の資産価値が下がらず、購入した値段に
近い価格で数10年後も売却できるという
現在の市場原理にも、基づいています。
◆仮定ですが、あなたが事業用に
用いているRC物件を考えてみます。
仮に1億円の建物(+3千万円の土地)
を購入すると、新築なら47年かけて
1億円を経費処理できます。
築27年経過した中古物件では、
何と、20年間で1億円を消費してしまう。
すなわち毎年500万円の使わない
経費処理が出来る訳です。
利益の出ている法人にとっては、
自己所有の事業用物件は垂涎なのです。
ですから、毎月の事業用マンションを
我々不動産投資家は、どのようなイメージで
考えるかと言うと、
・賃貸で支払う家賃はお金をドブに
捨てるような感覚
・融資返済で支払うお金は、確実に
貯金をするような感覚
この感覚が判る方は、不動産投資家でなくても、
何かの事業を営んでいる場合には、
収益や税金に対する感覚が、我々と同じである
と思います。
本日の内容は、良し悪しではありませんし、
正解も不正解もありません。
各自の事業スタンス、不動産や資産に対する
スタンスの違いに起因するからです。
しかし、本日述べたような原理原則を把握して
不動産投資家目線の理解が普及してくれば、
世の中の一般家庭でも、賃貸派から持ち家派への
ダイナミックな転換が起きるかも知れません。
2022-04-19|カテゴリー:新着情報