ホーム > ブログ > 新着情報 > 分譲マンション投資の実際

分譲マンション投資の実際

分譲マンション投資に関して、興味のある方向けに、私の運用物件の収支を本日は紹介したいと思います。

◆経緯

本日紹介するのは、親名義で約15年前にバルク案件としてフルローンにて購入した7戸の80m2台の分譲ファミリー物件です。某政令都市の湾岸地域にあり、大型工業地域に隣接しています。

マンション自体は同じ系列のものが2棟あり、100戸以上の大型マンションです。現時点(2024年6月)で築26年、今後20年は現役稼働が期待できます。

◆収益

途中に2戸を実需向けに売却しており、今現在の運用戸数は5戸になります。売却した金額の90%(売却金額から仲介の手数料などを差し引いた金額)を内入れして、残債の減少に努めてきました。

よって毎月の融資返済額(元利均等返済)は当初から変わりません。2024年5月度の賃料実績になります。

5戸合計:425,000円

空きが出ても直ぐに賃貸で埋まる人気エリアになっています。毎月返済額は、元金+金利の合計で約24万円となっています。

◆キャッシュフロー

固定資産税や管理費と修繕積立金と駐車場代などの経費合計は、ローン返済額とあわせて41.6万円となります。

毎月の家賃収入が42.5万円ですので、キャッシュフローは、トントンです。

元々は、7戸でしたので、本来であれば2戸分の家賃の16~17万円が月額のプラスのキャッシュフローとなっていました。その代わりに残債が劇的に減っている状況で、実はあと3年程で返済が終了します。

◆留意点

毎月の家賃収入が42.5万円も一方、経費が月あたり13万円なので、キャッシュフローが意外に少ないのです。分譲マンション投資の弱点と留意事項がこの点にある事は、十分に理解してください。

首都圏では、家賃が高いので相対的に経費の割合が小さくなるのですが、利回りが落ちます。

 ◆利回り

今、このマンションを中古の実需市場で購入すると、1戸あたり1100~1200万円程度となるので、これまでの数値を基にすると

・表面利回り:9.2%~8.5%

・実質利回り:5.5%~5.0%

と計算されます。

首都圏では到底実現できない数値ですね。実際、空室が1戸売りに出されており、1280万円となっています。利回りは重要ですが、一番のポイントは賃貸で早期に決まるかどうかです。

◆まとめ

区分マンションの不動産投資は、今回の例で判るように、家賃に比べて管理費と修繕積立金の割合が高いと、成立しにくくなります。

また、賃貸のニーズがポイントでもあります。物件を探される時は、これらの点に留意してください。

 

Bookmark this on Google Bookmarks