前回から、”事業再構築補助金”に関する
メルマガを連載して、展開中です。
苅田はサラリーマン時代、経済産業省の
補助金には大変恩恵を受けましたし、
その使い方を熟知している経験もあります。
その経験をベースに紹介していきます。
今日は、その4回目として、
重要な3つのキーワードの内、
三つ目を紹介しましょう!
◆経済産業省補助金の「運用面」
における重要な考え方を理解するための
<3つのキーワード>は以下です。
・申請~交付~実施の段階:
一つ目のキーワードは5文字の
【目的外使用】⇒前々回メルマガにて紹介!
・実績報告~確定検査の段階:
二つ目のキーワードは5文字の
【概算払制度】⇒前回メルマガにて紹介!
・フォローアップ~年次報告の段階:
三つ目のキーワードは4文字の
【会計検査】⇒今回のメルマガにて紹介!
◆補助金の・・・・
”行きはよいよい、帰りはこわい”
怖いながらも、
チャレンジする価値は大きいです!
ということで、今回は
・見事交付を受け、確定検査も終了して
・無事に概算支払いを受けた後の
5年間のフォローアップと7年目に予想される
会計検査についてのお話です。
ええ!?☆ 意味不明・・・
とまたまた、あなたは思う事でしょう。
補助金の一生(計画から完了まで)は次のような感じです。
(1)企画~立案~申請:半年
今回(第一次申請)は2021年3月~9月と予想
(2)実施:1年間(1年目)
今回(第一次申請)は2021年10月~2022年9月と予想
(3)フォローアップ期間:5年間(2年目~6年目)
今回(第一次申請)は2022年10月~2027年9月と予想
(4)会計検査:7年目
今回(第一次申請)は2027年10月から1年以内と予想
あなたの戸惑いの顔が目に浮かんできます。
こんなに長く、
付き合わなければいけないのか・・・・
そうなのです。
お国の税金を有難く使わせて頂く以上は、
この程度の交際期間は致し方ありません。
◆【会計検査】とは・・・
補助金の総仕上げとも言うべき行事が
会計検査です。
会計検査員と称する物々しい?方々が、
あなたのオフィスに来社して、
様々な資料や書類や現地検査を行います。
しかし、、、
臆する事は全くありません。
コロナ禍の世の中を支援するために、
国としても補助金をだしていますので、
適正な申請から運用まで実施していれば、
堂々とありのままを説明すればOKです。
準備する書類は、税務調査のような
感じですが、もっと軽いものです。
ざっと、つぎのようなイメージですね。
・6年間の事業実績報告と成果報告
・6年間の経費発生調書、法人決算書
・写真類(設備、備品、成果物など)
・現地検査の案内
・認定経営革新等支援機関の認定書類
上記はフォローアップ期間の間、
毎年提出することになろうかと思いますので、
毎年期末にしっかりと補助金関係を
決算書類と並行して別途整備しておけば、
会計検査用に特に新たに準備は不要ですね。
◆ここでも最大注意点は【目的外使用】・・・
【目的外使用】等を再度、
会計検査員の立場から現地調査します。
1年目の最終の確定検査検査では、
たぶん書面検査が中心ですので、
書類と写真で目的外使用でないかどうか、
確認するのみです。
しかし・・・会計検査での
現地調査では、少しの不適正も判明してしまいます。
仮に、
”実施計画書に記載した経費”
と
”実際に使用した経費”
が異なる場合でも、
書面では何とかなってしまう可能性もありますが、
現地ではごまかしようがありません。
ここでの最大注意すべき点は、
補助金の交付から数年間経過していますので、
補助金で導入した設備や備品が、
・他の事業にまで適用されていたり
・稼働停止となっていたり、
・廃棄されていたり、
する可能性があります。
かなりの確率で・・・
ですから、よほど意識していないと、
設備や備品のメンテナンスは出来ないでしょう。
このような異常事は、現地調査でないと判りません。
皆さんは勿論、このような状況にならないよう、
交付後は的確な維持をしなければいけません。
◆最後に・・・
会計検査が全交付案件になされるかどうかは、
不明です。
一般的には、抜き出し検査となることでしょう。
特に
(1)金額の大きい案件
(2)特徴ある案件
(3)見本のような案件
(4)怪しい案件
が会計検査の対象となると
個人的には予測します。
もし私(苅田)の申請が、見事通過すれば、
7年後の最終の会計検査では
模範となるような案件としての(3)となるよう、
今後計画していきたいと思っています。
<編集後記>
ここで、一旦補助金のお話は
一段落とさせていただきますね。
実は3月の会員セミナーの2日間で
苅田アカデミー生には、
この事業再構築補助金のお話を
更に深く、説明します。
あなたが、
この話を聴けないのは本当に残念ですが、
事業再構築補助金は、今後1年間で
4回ほど申請チャンスがあるようです。
よって、2021年冬から開始する
第15期苅田アカデミーにご参加頂ければ、
十分に指南することが出来ます。
15期生の募集は秋ごろですので、
少々お待ち頂くことになりますが。。。
では、また。
2021-03-10|カテゴリー:新着情報